20代のうちにやっておくといいこと②

のつづきです。

誤解が無いように改めて強調してお伝えしたいのは、前半の鏡さんはとってもとっても善い方ということです。

ただ、それゆえに社会生活を送る上でしばらくは辛いと感じることが多々起きるであろうと思います。

出来るなら変わってあげたいと思うくらいです。

鏡さんは自分の気持ちにも他の方の気持ちにも敏感な方だから、どう言葉にしていいか何を選択するのが自分にとっても周りにとっても良いのか迷うことがあるのではないかと。

そうならない運勢というかうまく切り抜ける"何か"を持っていたら余計なお世話ですが。。。

ということで、そんな余計なお世話の気持ちを私は書くことを通してその気持ちを整理している次第です。

ここからは後半の鏡さんの話(20代の私)となります。

鏡さんは自分の中に答えを見つけることができず、周りに答えを求めてばかりでした。

「自分」を持つことをしませんでした。

ところで、「自分がある」とか「自分がない」とはなんでしょう。

芸能人を例えに考えてみます。

若い時というのはそもそも"自分は誰か"、いわゆるアイデンティティを模索する時期なので「自分」という存在が不安定です。

よく若い芸能人が突然体調不良で引退ということが最近多いような気がしますが、私は根本的な理由はそこにあるのではないかと想像しています。

周囲の大人たちに勧められるがまま、"自分ではない自分(キャラクターやイメージ)"が一人歩きして、評価されてたとしても本来の自分が置いてきぼりになったり空っぽな感じになるのではないかと思うのです。

そこで反抗したりするエネルギーがあればまだ良いのですが、純粋で素直な方だったら体調を崩すか、最悪な場合は後戻りができない道に手を染めてしまうしかなくなっていくことになるのでないかと。。。

一般人よりも周りからの力が強い世界だからだと思いますが、「自分」が確立していない時期には恐ろしい世界です。

「自分」が不安定な時期というのは真逆なものに惹かれてしまうこともありますし、畏縮して動けなくなってしまったりすることもあるようです。

鏡さんは"どうしたい"かではなく、"どうするべきか"のみで答えを探していました。

自分はどう見られているかを常に気にして自意識過剰気味でもありました。

思考が強く、心に蓋をしていたように思います。そうすることで自分の中で混乱(葛藤)を防げたのかも知れません。

それまではそれで良かったのです。

学生のときはそれで周りの評価も良かったのですから。

でも社会に出て、本当の意味で大人になろうとする時には誰かからの評価はもはや意味がなく、私の人生に私が責任を持つ時期に入ったということでもありました。

目上の人からの良い評価をもらうのは得意でしたが、"自分らしさ"の部分では劣等感・コンプレックスの塊でした。

自己開示も苦痛でしかなく、またその自分が嫌で嫌でたまりませんでした。

好きなことをしている同僚を見るのが辛くてたまらないのに、その子に好かれたくて無理に明るくするという迷路に迷い込んだこともあります。

他者から評価されて初めて自分を評価できるような自分になってしまい、次第に疲弊し最悪の時はうつ状態に落ち込むことも増えていきました。

20代後半になった鏡さんはそこから人のご縁がつながって、プロの手を借りながら「自分」を探す時間が増えていきました。

"どうしたいか"を自問自答したり、認知の歪みを見直したり、言葉にして理解を深めたり、実生活に使って失敗して見直しての繰り返し。。。

"一歩進んで二歩下がる"という時もしょっちゅうでした。

決して楽ではなかったのですが、次第に「自分」を取り戻していったのです。

どうしたいか・どうしたくないか、そしてどうすべき・どうすべきでないかをバランスよく考えることができるようになってきました。

一見関係なさそうなことですが、苦手だった"説明"もうまくできるようになりました。

自分や周りの気持ちや考えがグチャグチャでとてもアウトプットできそうになかったのが、思考がクリアになりアウトプットも苦ではなくなりました。

様々なことが統合されてきたのだと思います。

最初の本題に戻りますが、HSPは自分や周りの気持ちに敏感です。だから疲弊もしやすいですし、スピードも早く効率重視の社会の中では生きづらいと感じることも多いです。

騒音の中で自分の心の声を聴き分けるのは難しい世の中です。

だからこそ、20代になったらやっておくとよい、と私が思うこと。

"どうしたいか"、"どうしたくないか"を自問自答することだと思います。

分からなくてもとりあえず自分に聴いてみる。"何が食べたいか""どこへ行きたい"とか小さなことからで構いません。さらにその心の声を行動に移すのか移さないのか。移さないと決めた時はなぜ移さないのかを知っておくこと(高かったからとか、勇気がないとか)。

人生の大きな選択ほど難しくなっていきます。なぜなら失敗したり傷つく可能性があるからです。ですので、やはり小さな経験から積み上げていく他ないですのですが、スモールステップを心掛け、成功しても失敗しても頑張った自分を褒めてあげてください。

本来成功や失敗というのは主観で色付けしているだけであることは心のどこかに留めながら。

失敗はしばらくすると人生の勲章になることも少なくありません。

そして、"したいこと""したくないこと""して欲しいこと""して欲しくないこと"などを誰かに伝えていくことをすることも練習するとなお良しです。

自分にそれが出来ると、誰か他の人の"したいこと""したくないこと""して欲しいこと""して欲しくないこと"も自分と同じく尊重できるようになり、だんだん器が広がります。

そしてその頃には、ある程度の余裕を持って社会から求められることと自分がしたいことのすり合わせが容易になるのではないでしょうか。

迷うのはいくつになっても迷いますが、迷う質が変わってくるはず。

自分の"人生の幸せとは何か"を問うある意味さらに難しい課題に取り組むことになると思います。

HSPは悩むことが人一倍多くなりますが、人生をより深いものにすることができる機会をたくさん持てる人だと思います。

一緒に私も自分の課題に取り組んでいきたいと思います。

長文お読みいただきありがとうございます。













感受性を活かす癒しサロン PRINTEMPS*BLANC

名古屋市のほどよい田舎感が残る場所にあります、癒しのサロンPRINTEMPS*BLANC(プランタン・ブラン)のホームページです。 "繊細さん"として浸透して来たHSPという概念。当サロンではHSPの強みでもある豊かな感受性を使ってより自分らしい花を咲かせられるようにお手伝いします。「自分の内側の声を聴く傾聴セッション」はHSPだけでなく自己探究をしている方にも受けていただけます。

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