私がもがいていた時期、カウンセリングセッションとは別に、よく占いやスピ系のメッセージなどもたくさん受けました。
よく”自分を大切に”、”自分を愛する・慈しむ”ことをメッセージに頂きました。
だから本当に私は自分を大切にしたかったです。それでこの息苦しさから抜けられるなら、これで大人の女性になれるなら。
でも実際ピンと来ません。
具体的に自分の頑張ったところを3つ書き出してみることを勧められたりもしました。
とにかくやってみると習慣化できるからと。
今となっては私も何もやらないよりはやった方がいいことだとは思います。
今では自然と”100点ではないけど、ここは良かったよ”と褒める習慣ができているので、これの事だったんだと分かります。
が、本当にしんどい時はなかなか良いところなんて思い浮かびません。
悪いところはいくらでも浮かぶのですが。。。
「自分を大切にする」ことを考える前に、「自分を大切にしてない」「自分を粗末に扱う」とはどんな状態だと思いますか?
最近”セルフネグレクト”という言葉を耳にするようになりましたが、私はあの状態だと思うのです。
身なりを整えることも、食べることも、何することもどうでもいい。死んではないけど、生きてもいない。自分そのものに関心が”全く”無くなった状態。
そこをスタートにすると、好みは色々あるにせよ、キチンと自分を清潔にして、身なりを整えるという当たり前に感じることも実は自分を大切にしていることの一つなんですね。
私は「自分が信じらない」とよくカウンセリングセッション(以後セッション)の中で言っていました。
そうすると、
「あなたが今着ている服はなぜそれにしたの?それをあなたが選んで着ていること自体が自分を信じてるということなんだけど」
と言ってくれました。
自分を信じる、すなわち自分を大切にするということをすごく特別なことだと思っていたので拍子抜けした記憶があります。
自分を大切にするとか愛するとかを恋する時のような特別な感情に思っていたのかも知れません。
自分に恋したらナルシストですね(笑)
なので、自分を大切にすることは決して特別なことではないということをまずは知っていただきたいです。
(そんなことくらいすでに知ってたという方すみません。)
私は自分のダメなところはすぐに気づくのですが、それは子供の頃の習慣の影響が大きいかなと思っています。
両親共ほとんど褒めない人で、特に母からは褒められるどころか頑張ってもいつも私の大雑把な性格を責められておりました。
掃除機を掛けるように言われてやって、そうするとたいてい「あんたは本当に下手だね。◯◯(弟)の方がずっと上手だ」とか、私も他の弟たちと同じようにテレビに夢中になると、「あんたは女なのに本当に何もしない子だね」とか。良いこともあったとは思うのですが、悪い記憶のほうが強く残っています。
それが残念ながら無意識に「私は何をやってもダメな要らない子」と思い込むようになったキッカケだったと思います。
ダメなところ探しが初期設定になってしまったようです。
親を恨んだりもしましたが、セッションの中で少し冷静に考えて、私の親の世代は「子供を褒めるなんて有り得ない世代から育てられた世代」でした。つまり祖父祖母の大正時代の育て方を私はされたんだと思いました。
今は褒めて育てるとか、個を生かした育て方とかが意識されていますが、大正時代なんかは子供は労働力だったり、下手すればお荷物だったようですから。
それが事実かどうかはもはや関係なく、私自身が納得できたというところが大切だと思います。(原因探しは自分が納得できればそれで良いのです)
そういう背景があって、褒められずに育った私は、子供ながらに褒められるためにどうしたら良いのかを考えるようになります。
それは周りのニーズに応えるということでした。
空気を読むのは得意だったので、周りの期待に応えるのは簡単でした。
周りの大人を喜ばせるのに一緒懸命で、そのお陰で「良い子」の称号は手に入れたのですが、自分が”どうしたい”のかには無頓着になって”べき思考”が強くなっていました。
”〜したい/したくない”という本音を素直に受け取るということには努力が必要でしたが、一人で考えるのではなくて一緒に考えてくれる人がいたので心強かったです。
今後も自己整理のために時々はセッション受けようと思ってます。
お金も時間もかかりましたが、自己投資、まさにあの時間が「自分を大切にする時間」でした。
せっかく大切なお金と時間を掛けるならやはり”何と無く”行くのではなく、”はっきりと”目的を持って行くのをお勧めします。(同じ理由で無料より有料をお勧めします。)
辛いと他者に答えを決めて欲しい時はあります。この道に進むべきか止めるべきか。これ以上失敗して傷つきたくは無いですし。
占いなどに頼るのは良いと思うのですが、あくまでアドバイス。選ぶのは自分。全てを預けては結局自分から逃げていることになってしまいます。
「自分を大切にする」ことを意識的にできるようになると、軽く扱われて悲しい思いをすることが無くなってきます。
自分に自信がないと、好意と見せかけてなぜか自信満々な方に「そんな弱気じゃダメだよ」と説教?され、嫌な気持ちにさせられるケースが少なくないのですが、そういう人と関わることが減ってきます。
というか、関わる必要が無い人だと分かるようになると言いましょうか。
悩んだり苦しんだりするのは本当に辛いですが、それ自体が自分への愛あってのことなんです。
自分や他者と上手くやって行きたいと願っているからだと思うので。
まずは私的な面では”したいことはする”、”したくないことはしない”とシンプルに行動してみることが第一歩です。
もし”したいことをしない”と選ぶなら。
例えば、「花が綺麗だったから買いたくなった。でもお金がもったいないから止めよう」という選択をするなら、花が欲しいという(本音、本心)とお金がもったいないという(思考)、買わないという(行動)をきちんと分けて理解しておく習慣をつけるのがよいと思います。
これも実は簡単ではないのですが、またミニ勉強会を今後開催予定でいますのでまた機会があればその時に。正解のない勉強会です。
「自分を大切にする」、これは自分の人生のテーマみたいなものなのでもしかしたらまた記事にしたくなるかも知れませんし、
または、今後またさらに自己理解が深まって、これまで長々と書いた内容を覆すことを言い出すかも知れません。
「自分に大切にする」のはシンプルになって行くことなのですが、それが実は一番難しいことなんでしょうね。
では今日はここまで。
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